賃貸不動産管理の専門家「賃貸不動産経営管理士」の育成を通じ、賃貸不動産管理業のさらなる発展と適正化を目指す協議会のサイトです。
賃貸不動産管理の専門家「賃貸不動産経営管理士」
現在、アパートやマンションの一棟から区分、戸建てなど東京と神奈川に76戸の物件を保有しています。近々新築アパートが2棟竣工予定です。また、オーナー業の傍ら、長年の経験と実績により得たノウハウをもとに、悩んでいるオーナーに対してサポートを行っています。以前は自動車部品メーカーに勤めるサラリーマンでしたが、妻の実家の賃貸経営の法人化がキッカケで私も賃貸経営に携わりました。
当初は、サラリーマンを続けながら、仕事終わりに税理士さんとの打ち合わせや、新築物件の企画の打ち合わせなどを行っていました。
大きな転機が訪れたのは、会社の賃貸物件をメインで運用・管理をしていた義父が他界し、リーマン・ショックが起きたことでした。それまで順調だった賃貸経営が、リーマン・ショックの煽りを受け、社宅として貸し出していた部屋が解約されてしまったのです。その後、空室を埋めるために不動産会社に足を運ぶことで、周辺環境の調査を行い、新しい企画につなげるなど空室を埋めることに成功しました。この時に、オーナーは待っているだけでは駄目で、考えたり行動を起こしたりしないといけないと実感しました。
実際に全ての物件を管理会社に任せているわけではありません。家賃回収やクレーム対応などは管理会社に委託していますが、清掃や点検などは自分で行うこともあります。どんなに高級で最新の設備を導入していても、集合ポストが荒れていたり、玄関の入口が汚れていたら、印象が悪くなり、結果として入居率が下がってしまいます。住みたいかどうかは第一印象で決まってしまうことが多いと思っています。だから、自分達で清掃をして第一印象を良くする事はとても大事です。物件を直接見ることによって、未然に防げるトラブルもありますからね。
会社を退職して賃貸経営に専業となった同年、賃貸住宅管理業の知見を広げるために、宅建士試験を受験し合格しました。しかし、試験勉強を行っていた時から、思った以上に賃貸住宅管理に対する項目が少なく物足りなさを感じていました。そんな中、宅建士資格の登録実務講習の講師から「賃貸住宅管理の専門資格があるよ」と教えてもらったのが賃貸不動産経営管理士を知ったキッカケになります。
宅建士を取得した後、何を勉強したらよいかわからない状態で、もっと賃貸住宅管理・経営に特化した資格はないものかと探していたので、講師の言葉にピンときました。
賃貸不動産経営管理士の勉強を始めると、建物管理・設備、メンテナンスなどが詳しく書かれていて、実務を行ううえでのベースが記載されていました。
設備関係の知識は、トラブルが起きるたびに必要となるので、事前に知識を入れておいたことが、実際に起きるトラブルをスムーズに解決することに役立ちました。
学習教材である書籍「賃貸不動産管理の知識と実務」には、長期修繕計画を立てる際の部位項目から修繕周期まで、外壁の改修計画、排水管洗浄について、事細かに記載されていたのは驚きでした。設備やメンテンスは難しくて、教えてくれる人がいなかったので、勉強したことが実務で役に立ったと実感しています。
オーナー業を行っている方にはぜひ取得していただきたいと考えています。特に、これから不動産投資を始めようと思っている方、相続・事業承継により不動産を所有している方、実務をなんとなくは理解している方など、賃貸住宅管理の実務を詳しく知らないオーナーは取得すべきだと思っています。ビジネスをするときは会社経営を学んだり、マーケティング調査をしたりすると思います。株の投資をするときも、何も調べずに銘柄を購入する人はいないですよね。でも、なぜか不動産は勉強しないで不動産を所有する人が多いと感じます。私の所に「不動産会社に騙された」と相談にくるオーナーもいますが、この資格で少しでも情報を取得し、自分の中に知識の引き出しが一つでも増えればトラブルを未然に防げることにつながるのかなと思います。
オーナー業は決して不労所得ではありません。しっかりと知識を持って運用管理を行い、成功に近づいて頂ければと思います。